SANTCUARY : INTO THE MIRROR BLACK(1990) | |||
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Produced by Howard Benson Arranged by Sanctuary and Howard Benson Engineered By Bruce Barris Assinstant Engineer Joe Barris Mixed by Bruce Barris and Howard Benson Recorded at Sound City, Van Nuys,CA Mixed at Cornerstone Records, Chatsworth, CA Art Direction by Joei Zimmerman Photography by John Halpern Band Photos by Gene Kirkland |
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シアトル出身の正統派ヘヴィメタルバンドの2年ぶりの第2作。 正統派ヘヴィ・メタルにプログレ的な手法を取り入れ、メガデスのデイヴ・ムステインがプロデュースしたことも話題になったデビューアルバムの後を受けての作品は、前作に比べあらゆる面でスケールアップした傑作。 簡単に言えば、バンド写真やアルバムジャケット、レコーディング費用などで金額がアップしたことを窺わせるが、まずは音質が良くなった事を挙げよう。 前作は若干「まるい」「抜けが足りない」部分が気になったが、本作ではそれが解消され、シャープで整合感のある音質に仕上がった。 楽曲面では、前作で特徴的だったプログレ的な手法は継承しつつ、もっと素直に作品のドラマティックさを表現するようになった。 おそらくこれは、楽曲のアレンジにプロデューサーが関与した事も手伝ってはいるだろうが、より多くの人の心を掴む事は容易に想像出来る。 また、パフォーマンスで格段に進化したのは、ウォレル・ディーンのヴォーカルである。 前作でも超絶ハイ・トーンと対照的に、豊かな中低音の落ち着いたヴォーカルがフューチャーされてはいたが、本作ではそれが前面に出され、ある種呪文のような不思議な世界観を構築している。 彼はこのあともこの方向へ進み、より多くの作品を産み出すのだが、そのスタイルはこの作品で確立したと言えるだろう。 ただ残念な点を1つ言わせて貰えば、アルバムを通して聞くときの「ハイライト」になる曲が無かった事だ。 それを差し引いても「傑作」である事に疑いは無い。 こうして非常に充実したアルバムを制作したが、時代はNIRVANAを筆頭としたグランジ勢の台頭により、ヘヴィ・メタル暗黒の時代に突入、殆どのヘヴィ・メタルバンドは「時代遅れの音楽とファッション」と、大衆に烙印を押され、解散や活動の縮小を余儀なくされる。 そして、このSANTCUARYも、グランジに走ったメンバーとヘヴィ・メタルに拘ったメンバーとで内部分裂を起こし解散するが、WARREL DANE [Vocals], JIM SHEPPARD [Bass]の2人はこのあとNEVER MOREを結成し、SANTCUARYの音楽を継承、さらに発展させて行くのである。 |
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