人魂と白い女
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子供の頃は、夏休みになると、8月の第1土曜日にある夏祭りの盆踊りの練習が、夜8時から1時間程自宅前の公園で行なわれていました。
小学校5年くらいの時だったと思います。
練習が終ってから友人4、5人くらいで公園から神社へ行って公園に戻ってくる肝試しをすることになっていました。
2、3人の集団は2つ。
僕は2番目の集団でした。
神社は暗くて怖かったけど、何事も無く、神社を出たらホッとしました。
何気なく、左に入る脇道に目をやると、道の左にある空き地の端に、ちょっと黄色っぽい、白い、輪郭がぼんやりした、柔らかい光がフワフワ浮かんでます。
それが少しづつ右の方へ進み、それにつれてだんだん大きくなっていっていきます!
そして道の中央を過ぎて道の右側にある家の倉に近づくにしたがい、また小さくなっていき、道を横切った瞬間、パッ!と消えてしまいました。
僕らは「おわー!!」とかみんなで叫びながら走り出しました。
すると前方に僕らの前を行った連中がいて、叫びながら走ってくる僕らを見て一緒になって叫びながら走り始めましたが、その時下級生が1人居ない事に気付き、みんなで戻ると、すぐに見付かりました。
ついでにもう1回、あの現場に戻りました。
すると、その道の向こう側に白い服、白い長ズボン、髪は黒くてストレート、おかっぱくらいの女の人が歩いて現れ、今度は足も動いていないのにだんだん近づいて来ます!
またみんなで叫びながら走って公園へ戻りました。
あれはなんだったんでしょう??
それから1回もそこで不思議な体験をしたことはありません。
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